採用・SNS
大手もやってるSNS採用採用費削減
広告費をかけずに応募を集める条件と、直接応募を増やす仕組みと、求人媒体からの移行方法を解説します。
更新 2026.09.11読了目安 約9分
30 SEC.
この記事の結論30秒で分かります
- 営業職の採用単価は、転職サイト求人広告費で1人あたり平均40.8万円(2024年・全国平均)です。
- 求人広告は掲載終了で露出が減りますが、SNS投稿は残り、継続的に見てもらえる採用資産になります。
- 広告費をかけずに応募を集めるには、継続できる体制・現場から素材が出る仕組み・応募の受け皿の3つが要ります。
- 採用費が下がる主な理由は、求人媒体や人材紹介を介さない直接応募です。
- SNSだけに切り替えるのではなく、求人媒体と役割を分けて採用費を最適化することが重要です。
なぜ今、大手・上場企業まで
「SNS採用」を始めているのか?
採用コストが上がり続けるなか、毎年発生する媒体費を見直し、
発信を自社の採用資産として残す企業が増えています。
40.8万円営業職1人あたりの
転職サイト求人広告費
採用コストが上がり続けている
人材獲得競争の激化により、採用コストは年々上昇しています。
2024年の中途採用における転職サイトの求人広告費は、
営業職で1人あたり平均40.8万円でした(全国平均)。
| 指標 | 金額 | 条件 |
|---|---|---|
| 営業職の採用単価 転職サイト求人広告費 | 40.8万円/人 | 2024年・全国平均 |
体力のある企業ほど先に動いている
こうしたコストの高騰を背景に、大手・上場企業でもSNSを活用した採用が広がっています。
採用予算が潤沢な企業ほど、
媒体費が「毎年かかり続ける固定的な支出」になっていることに早く気づいています。
年間10名を採用する企業なら、それだけで年間400万円規模の支出です。
SNS採用は「広告を出し続ける採用」
から脱却できる
求人広告は掲載終了後に露出が減ります。
SNSは過去の投稿が残り、候補者の判断材料として働き続けます。
104本週2回の投稿で
1年間に蓄積
求人広告の構造的な問題
求人広告は掲載期間が終われば露出が減ります。
翌年も採用するなら、また同じ掲載費が必要です。
どれだけ払っても、手元に採用コンテンツは残りません。
SNSは「採用資産」になる
SNSは投稿したコンテンツがアカウントに残り、継続的に見てもらえる「採用資産」になります。
| 比較 | 求人広告 | SNS |
|---|---|---|
| 掲載中 | 露出あり | 露出あり |
| 掲載終了後 | 露出が減る | 投稿は残り続ける |
| 翌年の採用 | 再度掲載費が必要 | 過去の投稿が効いている |
| 3年後 | コンテンツは残らない | 300本以上を蓄積可能 |
数字で見る蓄積
週2回の投稿でも、1年間で104本の採用コンテンツが蓄積できます。
| 継続期間 | 蓄積されるコンテンツ数(週2回投稿) |
|---|---|
| 1年 | 104本 |
| 2年 | 208本 |
| 3年 | 312本 |
応募を検討している人は、過去の投稿をさかのぼります。
投稿が10本の会社と300本の会社では、
候補者が得られる判断材料の量が大きく異なります。
広告費をかけずに
応募を集めるには?
広告費ゼロのオーガニック運用で応募を集めるには、
継続できる体制と応募導線の設計が欠かせません。
3つ広告費ゼロで
成立する条件
SNS採用は蓄積型
広告費ゼロのオーガニック運用は、投稿が貯まってから効き始めます。
初月から応募が来るものではありません。
最初の数か月は成果が出ない前提で始める必要があります。
3か月で判断して止めると、コンテンツが貯まる前に終わってしまいます。
広告費ゼロで成立する条件
- 投稿を継続できる社内体制があり、担当者が決まっている
- 撮影素材が現場から出てくる仕組みがある
- 応募フォームや採用サイトなど、応募の受け皿が整っている
3つ目が抜けていると、興味を持った人が応募できずに離脱します。
なぜSNSで採用費が下がる?
ポイントは「直接応募」
採用費が下がる本質は、SNSが無料だからではありません。
候補者と直接つながり、中間コストを抑えられるためです。
採用費削減の本質は
直接応募
間に入る事業者がいなくなる
SNSでは、求人媒体や人材紹介を介さず、企業から直接候補者へアプローチできます。
従来型採用とSNS採用の違い
企業→求人媒体・人材紹介→求職者
間に事業者が入るため、掲載費または成功報酬が発生企業→SNS→採用サイト→直接応募
企業から候補者へ直接つながる自社で導線を持つ意味
認知から応募までの導線を自社で持つことで、
外部チャネルへの依存を減らし、採用コストの最適化が可能になります。
採用費が下がる理由は「SNSが安いから」ではなく、中間コストがなくなるからです。
ただし導線が切れていると効果はゼロ
SNSで興味を持った人が、応募までたどり着けなければ意味がありません。
| 確認項目 | チェックポイント |
|---|---|
| プロフィールのリンクは募集要項に直結しているか | 会社トップに送るだけでは離脱しやすくなります |
| スマートフォンで応募が完了するか | 実際に自分で1回、応募完了まで通してください |
| 入力項目は10個以下か | 項目が多いほど離脱が増えます |
採用費削減だけじゃない。
「ミスマッチ削減」もSNSの価値
仕事内容や職場のリアルを事前に伝えることで、
候補者が入社後の姿を具体的に想像できるようになります。
採用前にリアルを伝え
入社後のギャップを減らす
入社後のギャップが減る
SNSで社員や仕事内容、職場の雰囲気を事前に伝えることで、
候補者が入社後のイメージを持ちやすくなります。
その結果、「思っていた仕事と違った」といったミスマッチの削減にもつながります。
ミスマッチのコストは採用費より大きい
| 発生するコスト | 内容 |
|---|---|
| 採用費 | 再度の募集にかかる費用 |
| 教育コスト | 入社後の研修・OJTにかけた時間 |
| 現場の負担 | 引き継ぎ・再教育の手間 |
| 機会損失 | その期間に埋まらなかった戦力 |
早期離職が1件起きると、採用単価40.8万円だけでは済みません。
SNSで事前に「リアル」を見せておくことは、
この損失を減らす投資でもあります。
何を見せるとミスマッチが減るのか
- 仕事の大変な部分も伝え、良いことだけを書かない
- 1日の実際の流れを見せる
- 一緒に働く人の顔と雰囲気を伝える
- 繁忙期の忙しさの実態も隠さない
リアルを伝えて長く働けるマッチングをつくるという設計にしてください。
SNS採用だけにする必要はない。
目指すのは「採用費の最適化」
短期の応募獲得は求人媒体、
中長期の採用ブランド形成と直接応募の増加はSNS。
役割を分けて組み合わせます。
ゼロ化ではなく
最適化を目指す
求人媒体の代替ではありません
SNSは求人媒体の代替ではなく、役割を分けて活用することが重要です。
| 目的 | 有効な手段 |
|---|---|
| 短期の応募獲得 | 求人媒体 |
| 中長期の採用ブランド形成・直接応募の増加 | SNS |
両方を組み合わせることで、採用費を最適化し、継続的に優秀な人材と出会えます。
現実的な移行の進め方
いきなり媒体を止めるのは危険です。次の順番で進めてください。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 0〜3か月 | 媒体はそのまま。SNSを開始し、投稿の型を作る |
| 4〜9か月 | 投稿が蓄積。SNS経由の応募が発生し始める |
| 10〜18か月 | SNS経由の比率を見ながら、媒体費を少しずつ減らす |
| 18か月〜 | 媒体は不足分の補填に用途を変える |
判断の基準
媒体費を減らす判断は、
「SNS経由の応募が、媒体経由の応募の何割に達したか」で行ってください。
感覚で止めると、採用が止まります。
SUMMARY
まとめ
- 営業職の採用単価は1人あたり平均40.8万円(2024年・全国平均)。コスト高騰が大手企業をSNS採用に動かしています。
- 求人広告は掲載終了で露出が減ります。SNSは週2回で年間104本が資産として蓄積されます。
- 広告費ゼロで成り立たせるには、継続できる体制・現場から素材が出る仕組み・応募の受け皿の3つが要ります。
- 費用が下がる主な理由は直接応募です。中間コストを抑えられます。
- SNSにはミスマッチ削減という価値もあります。早期離職のコストは採用費だけではありません。
- 目指すのは採用費のゼロ化ではなく最適化です。求人媒体とSNSの役割を分けてください。
出典
- 営業職の採用単価・転職サイト求人広告費(1人あたり平均40.8万円・2024年・全国平均)
FAQ
よくある質問
Q1. SNS採用で採用費はどれくらい下がりますか?
削減幅は業種・職種・運用体制によって変わるため、一律には言えません。直近1年の採用経路ごとに1人あたりの採用単価を出し、SNS経由の応募が増えた分だけ媒体費をどこまで減らせたかで判断してください。
Q2. 広告費0円でも本当に応募は来ますか?
来ることはありますが、初月からではありません。SNS採用は投稿が貯まってから効く蓄積型です。継続できる体制、現場から素材が出る仕組み、応募の受け皿の3つを整えたうえで、数か月以上の継続を前提にしてください。
Q3. どれくらいの期間で効果が出ますか?
数か月から1年程度を見込んでください。週2回の投稿でも1年間に104本が蓄積されます。短期で1名を採用したい場合は、求人媒体との併用が現実的です。
Q4. 求人媒体をやめてSNSだけに切り替えるべきですか?
切り替えるべきではありません。短期の応募獲得は求人媒体、中長期の採用ブランド形成と直接応募の増加はSNSと役割を分け、SNS経由の応募比率を見ながら媒体費を段階的に調整してください。
Q5. なぜ大手・上場企業までSNS採用を始めているのですか?
採用コストの高騰と、求人広告は掲載期間が終わると露出が減るという構造が背景です。SNSは投稿がアカウントに残り、支出を採用資産として蓄積できる点が評価されています。
Q6. SNS採用のデメリットはありますか?
成果が出るまでに時間がかかり、投稿を作る社内工数も発生します。実質コストは担当者の人件費、撮影・編集の外注費、広告費を含めて計算し、継続できる運用体制を先に整える必要があります。
採用・SNS採用にSNSを活用する! SNS活用の5つのメリット
採用・SNS採用ブランディングに重要なこと4選!