採用基準、3つの約束、発信チャネル、社内実践という4つの手順を表すエディトリアルビジュアル

採用・SNS

採用ブランディングに重要なこと4選!

SNSを始めるのは3番目です。採用基準と守れる約束を先に整える、採用ブランディングの4つの手順を解説します。

更新 2026.09.11読了目安 約8分

この記事の結論30秒で分かります

  • 採用ブランディングで重要な4つの手順は、進める順番も含めて重要です。
  • 「誰を採るか」より先に「誰を採らないか」を決めます。
  • 会社が候補者に約束できることを3つ以内に絞ります。
  • SNSや採用サイトは最後に、どこで見せるかを設計します。
  • 発信している会社の魅力を、本当に社内で守ります。
  • 発信場所を決める前に、何を発信するかを決めることが重要です。
候補者との相性を見極める採用基準を表すエディトリアルビジュアル
01

「誰を採るか」より先に
「誰を採らないか」を決める

採りたい人物像だけでは、他社と同じ言葉になりがちです。
合わなかった人の共通点まで見つめることで、
自社ならではの採用基準が見えてきます。

優劣ではなく
相性を言語化する

なぜ「採らない人」から決めるのか?

採用ブランディングのスタートは、求める人物像を明確にすることです。
ただし、「どんな人を採るか」だけでは足りません。
「どんな人を採らないか」まで決めることが重要です。

「採りたい人物像」だけを書くと、どの会社も同じ言葉になります。
「主体性がある」「素直で誠実」「成長意欲が高い」。
これらは多くの会社に当てはまり、採用基準を十分に絞れていません。

具体的な決め方

直近3年で「採って良かった人」3名と、
「自社には合わなかった人」3名を挙げてください。
それぞれの共通点から、自社ならではの採用基準を見つけます。

手順やること
1直近3年で採用した人を全員リストアップする
2「採って良かった」3名を選ぶ
3「自社には合わなかった」3名を選ぶ
4それぞれ3名の共通点を書き出す
52つのリストを比べ、分かれ目になった要素を特定する

この作業で出てくるもの

多くの場合、スキルではなく働き方の前提が分かれ目になります。

  • 一人で進めたい人か、相談しながら進めたい人か
  • 決まった手順を守りたい人か、自分で決めたい人か
  • 現場が好きか、管理側に上がりたいか

これらは優劣ではなく相性です。
相性を言語化できると、次の「約束できること」がはっきりします。

候補者への約束を3つに絞る考え方を表すエディトリアルビジュアル
02

会社が候補者に「何を約束できるか」を
3つ以内にする

伝えたい魅力をすべて並べるのではなく、
社員が実際に感じられる価値だけに絞ることで、
候補者に届くメッセージが明確になります。

約束を絞り
守れる言葉だけを残す

なぜ3つ以内なのか?

自社が候補者に提供できる価値を洗い出し、
約束する内容を3つ以内に絞ることが大切です。

すべてを訴求するのではなく、本当に提供できる価値に集中することで、
メッセージが明確になり、企業の魅力が伝わりやすくなります。

約束の例(3つに絞った状態)

  • 成長できる環境
  • 大きな裁量
  • フラットな組織

ここで重要なのは、約束しないことを決めることも重要だという点です。

約束が守れないと何が起きるか

約束したこと実態が伴わない場合に起きること
「成長できる環境」研修も任される機会もない → 半年で離職
「大きな裁量」実際は上長の承認が必須 → 期待とのズレで不満
「フラットな組織」年功序列が根強い → 「話が違う」と言われる
「残業が少ない」繁忙期は月40時間 → 入社直後に信頼を失う

守れない約束は、採用ブランディングをマイナスにします。
採用しないほうが良かった、という結果になりかねません。

絞り込みのチェック

3つに絞ったあと、それぞれについて確認してください。

  • 在籍している社員が、同じことを言うか?
  • 入社1年目の人が、実感できているか?
  • 他社が同じことを言っていないか? 言っているなら差別化できていません
採用メッセージに合わせてSNSや採用サイトを選ぶ流れを表すエディトリアルビジュアル
03

SNS・採用サイトは最後。
「どこで見せるか」を設計する

SNSは採用ブランディングそのものではありません。
採用基準と約束を先に決め、
その内容が届く発信チャネルを選びます。

発信場所より先に
発信する中身を決める

順番を間違えないでください

SNSは採用ブランディングそのものではなく、
企業の魅力や約束を届けるための手段のひとつです。

「とりあえずInstagramを始めよう」「採用サイトを作り直そう」。
多くの企業がここから始めますが、中身が決まっていない状態で器を作っても、発信する内容がありません。

正しい順番

  1. 01誰を採らないかを決める自社との相性を言語化する
  2. 02約束できることを3つに絞る守れる価値だけを残す
  3. 03どこで見せるかを設計するSNS・採用サイトはここで選ぶ
  4. 04社内で守る発信と実態を一致させる

チャネルの選び方

「誰を採るか」「何を約束するか」が明確になってから、
SNS・採用サイト・動画・求人媒体など、適切な発信チャネルを選び、
一貫したメッセージで届けることが重要です。

伝えたいこと向いているチャネル
働く人の雰囲気・日常Instagram・TikTok
専門性・仕事の考え方X・オウンドメディア
条件・選考の流れ採用サイト・求人媒体
職場の空気感動画(YouTube・ショート)

一貫性がいちばん大事

チャネルごとに言っていることが違うと、候補者は混乱します。
3つの約束が、どのチャネルでも同じように出てくる状態を目指してください。

採用発信と実際の職場が一致する状態を表すエディトリアルビジュアル
04

発信している「会社の魅力」を
本当に社内で守る

魅力的な言葉だけでは、採用ブランドは続きません。
社員に実態を確認し、発信と職場のズレをなくすことで、
入社後の信頼と定着につながります。

発信する会社
= 実際の会社

発信する会社=実際の会社

どれだけ魅力的な発信をしても、
実際の働く環境や社内の実態が伴っていなければ、採用ブランディングは成立しません。

具体的な確認方法

発信している内容を在籍社員に伝え、
「実際にそうですか?」と確認してください。

この一手間で発信と実態のズレを防ぎ、
入社後のミスマッチや早期離職のリスクを減らせます。

確認の進め方

対象聞くこと
入社1年以内の社員「入社前に聞いていた話と、実際で違ったことはありますか」
在籍3年以上の社員「この3つの約束、うちの会社は守れていますか」
退職者(可能なら)「辞める決め手になったことは何ですか」

ズレが見つかったときの対応

発信を止めるのではなく、どちらかを合わせます。

  • 実態を変えられる場合 → 制度・運用を直す
  • 実態を変えられない場合 → 発信の表現を実態に合わせる

「言い換えてごまかす」は最も避けるべき選択です。
入社した人が必ず気づき、早期離職につながります。

まとめ

順番やることよくある失敗
1誰を採らないかを決める「採りたい人物像」だけ書いて他社と同じになる
2約束を3つ以内に絞る良いことを全部書いて、どれも伝わらない
3どこで見せるかを設計するここから始めてしまう
4社内で守る発信しっぱなしで実態を確認しない

採用ブランディングは、発信の技術ではありません。
自社を正確に言語化し、その通りの会社であり続ける作業です。

出典

本記事の4ステップおよび確認手順は、carasuが採用支援の現場で用いている整理です。
特定の調査に基づく業界標準ではありません。

よくある質問

Q1. 採用ブランディングは何から始めればいいですか?

「誰を採らないか」を決めることから始めてください。直近3年で「採って良かった人」3名と「自社には合わなかった人」3名を挙げ、それぞれの共通点を書き出します。採らない人まで定めることで、自社ならではの採用基準が見えてきます。

Q2. 候補者に約束することは、なぜ3つ以内なのですか?

すべてを訴求するとメッセージが薄まり、何も伝わらなくなるためです。本当に提供できる価値に集中すると企業の魅力が伝わりやすくなり、守れない約束による入社後のミスマッチも防げます。

Q3. SNSを始めれば採用ブランディングになりますか?

なりません。SNSは企業の魅力や約束を届ける手段です。採用基準の明確化、約束を3つに絞る、発信チャネルを設計する、という順番で進めてください。SNSは3番目です。

Q4. 発信内容と実態がズレていることに気づいたらどうすればいいですか?

実態を変えられるなら制度や運用を直し、変えられないなら発信表現を実態に合わせます。表現をあいまいにしてごまかすのではなく、入社1年以内の社員などに実態を確認してズレを解消してください。

Q5. 採用ブランディングの効果はどれくらいで出ますか?

発信が応募に反映されるまでには数か月かかります。一方、採らない人を決め、約束を3つに絞る作業は、面接の判断基準をそろえて選考中のミスマッチを減らすため、着手した時点から効果があります。短期の応募獲得には求人媒体も併用してください。